リポジトリ(repository)とは?
バージョン管理システムの場合は、開発で使う資産(ソースコード、設計書など)の中で、バージョン管理したいものすべてのことを指します。
システムによって意味が異なるので、上記以外の意味もあります。ただし、多くの場合、バージョン管理システムのリポジトリを指すことが多いです。
他のシステムではどういう意味で使われる?
上記で、
”システムによって意味が異なる”
と説明したましたが
バージョン管理システム以外ではどういう意味で使われるかというと、
例えばデーターベース管理システムであるOracle Databaseでも「リポジトリ」という用語が出てきますが、ここでは「データ構造」のことを指します。
なので、「リポジトリ」という言葉が出てきた場合、何のシステムなのか?ということを意識しないと意味を取り違えてしまうので、注意です。
・バージョン管理システムの場合のリポジトリ
→ソースコード、開発ドキュメントなど
・データベースシステム(Oracle)の場合のリポジトリ
→データ構造
(余談)現場ではどう使われる?
文化や職種の違いがあるので、一概には言えませんが、あまり口にしない用語です。
バージョン管理システムの場合は、設計書、ソースコードなどの開発に関わるものを、リポジトリと呼ぶと説明しましたが、私が経験した中では
設計書、ソースコードをひっくるめて言いたい時は
バージョン管理している、していないに関わらず、
リポジトリという用語は使わずに
資産と読んでいます。
理由はわかりませんが、「資産」というとお客様にも伝わりやすいです。また私の業態は「客先常駐型のプログラマー」なので、私の立場からすれば、設計書、ソースコードはお客様の持ち物、即ち資産(正確に言うと無形資産)にあたるので、「お客様のもの」という意味も含まれているのでよく使われると思います。
構成管理を担当する人だったらもしかしたら、バージョン管理システムの意味でのリポジトリという用語を使うかもしれません。
まとめ
リポジトリのように、IT業界ではシステムによって意味が異なる用語が多数乱立しています。
なので、技術書を読み進めていく上で、曖昧なIT用語が出てきた時は「何のシステムか?」ということを意識した上で読む進めていくと良いと思います。