IT事情

基幹システムエンジニアって実際どうなの?簡単?くいっぱぐれない?年収は?

基幹システムエンジニアって実際どうなの?

基幹システムエンジニアについて、

人が足りなくて重宝される(参考記事

とか

こき使われるとか(参考記事

賛否両論ありますが、

私も基幹システムのプログラマー(パッケージ専門)

として15年以上務めたので1石を投じたいと思います。

簡単に経歴から

まずは経歴に紹介から。

  • 基幹システムで世界的に有名なSAP社のERPパッケージの開発者(いわゆるABPAer)を10年
  • javaで構築された某会社の日本製ERPパッケージの保守・開発を5年以上

してきました。

上流経験は少なく、基本、下流工程を担当します。

なので、基幹システムエンジニアというより

基幹システムプログラマー

なのかもしれません。

また、私は客先に常駐する中小企業に所属するエンジニアです。

エンジニアの構造についてはまた別記事で書きます。

この業界を知っている人は私のような存在を

下に見る傾向があり、
(実際下なのかもしれないけど)

え~まだ上流やってないの~

なんて言われたりします。

いや。上流興味ないし、難しいから嫌なんですよ、ハイ。
(できないから興味がなくなるのか?興味がないからできないのか?は謎)

そもそも基幹システムとは

そもそも基幹システムと何か?

会社には経理や販売、

工場があるところは製造や物流なんかもあります。

今はすべてシステム化されているんですね。

メインどころの業務を

基幹業務

といいます。

それらをサポートするシステムを

基幹システム

と言います。

それらに従事するエンジニアのことを

基幹システムエンジニア

と呼びます。

まずは結論から

ぶっちゃけ、どうなの?という答えに関しては先にいいますと、

俺は海賊王になる!

みたいに

俺は基幹システムエンジニア王になる!!

みたい情熱を傾ける仕事ではないのかな!

と思います。

しかしその反面、

芸は身を助く

という言葉の通り、慣れれば重宝され

食いっぱぐれない

可能性は高いです。

少ししんどいけど。


まずはデメリットから紹介します。

デメリット

まずは私が感じるデメリットから紹介します。

基幹システムエンジニアのデメリット

専門用語が多すぎ
基本設計書が読めない
テストデータが作りずらい
多くの人にとってつまらない
プログラムが複雑になり過ぎ
プログラマーはこき使われる

一つずつ解説していきます。

専門用語が多すぎ

これがすべてなのかもしれません。基幹システムエンジニアには

業務知識

と呼ばれる、専門用語の塊みたなものがあります。

  • 経理なら経理の業務知識
  • 生産管理なら生産管理の業務知識

プログラマーを目指そうと思った若者には

全く縁がなく意味のわからない専門用語だらけです。

それもそう。

例えば、経理のシステムを作るならば

経理さんの気持ちを知らなければならないのです。

経理さんがどんなことで、何に苦労しているのか?

その際には経理さんが使う

勘定科目、債権、債務、財務諸表、経費精算

などなどを知る必要があります。

知るだけでは全然物足りなくて、

その言葉を使ってどのように業務しているのか?

まで必要とされます。

プログラマーになるぞ!

と意気込んでみたものの、現場に配属されたら

勘定科目、債権、債務、財務諸表、経費精算・・・

と言われても混乱しますよね?

ここがかなり面食らうと思います。

基本設計書が読めない

上記に関連しますが、基本設計書には

わけのわからない業務知識がズラズラとならんでいることが多いです。

基本設計書の本来の役割は

詳細設計書に落とせるように書くこと

を目的に書くのが基本ですが、そんなのお構いなしの設計書が多く、

エンドユーザーがわかりやすいようにかかれていて、

詳細設計書に対する思いやりがないことが非常に多いです。

テストデータが作りずらい

これも結局、業務知識不足からくるのですが、

業務知識が不足しているため、

何のためのプログラムなのか?が作っていても理解できず。

簡単にテストデータが作れないことが多いです。

またパッケージシステムとなると、

経理の伝票や、生産管理のバッチ処理を動かすことになりますが、

マスタデータなどが複雑です。

マスタデータもマスタ登録のプログラムを動かす必要があり、

それもかなり難解です。

多くのプログラマーにとってつまらない

全員がそうではないとは思いますが、

プログラマーを目指している人にとっては

業務知識なんてものは

正直、どーでもよい

と思う人もいると思います。

本当はクラス設計だとか、フレームワークの仕組みだとか

など興味があるのに、

工場の生産ラインが~、経費精算が~

なんていっても

は?

と思いませんか?

プログラムが複雑になり過ぎ

特に私はパッケージソフトの追加開発者だったからかもしれませんが、

簡単でシンプルなプログラムはあまり作った記憶がないです。

なぜならシンプルで、どの企業でも使用する機能はパッケージソフトに同梱されています。

なので作る必要がないのです。

私は担当するのは

パッケージソフトに入っていない、

その企業独特のプログラム

を作ることになるので、複雑になりがちです。

また、そもそもパッケージソフト自体も企業の要望に応えるために柔軟に作りになっているので、

  • 条件分岐が多い
  • 複数のテーブルで構成される

ことが多いので、例えば

ある金額を計算して

とっても、

複数のテーブルから取得して計算することが多いです。

プログラマーはこき使われる

先ほどの説明通り、複雑なプログラムを作ることが多いのですが、

その複雑さを理解してくれない人が多いです。

上流の設計者は業務知識は詳しいのですが、

プログラムは知らないことが多く、

知っていても知らないふりをする傾向が多いです。

業務知識が頭に入っているお客様やプログラムを触らない上流のエンジニアからは

そんなのもわからないのか!?

なんて言われる始末

メリット

デメリットはこれくらいにして(言い過ぎたかな?)

次はメリットです。

基幹システムエンジニアのメリット

くいっぱぐれない(強みにはなる)
大企業で仕事ができる機会が多い
業務の流れがわかる社会勉強

くいっぱぐれない

今までデメリットとして紹介した

業務知識

ですが、これが

最大の武器

になります。

これがわかりずらいので、しんどすぎて

基幹システムエンジニアとして

生きていくことができない人がたくさんいる

と言うのも事実です。

これを裏返せば、

業務知識を理解してプログラムが作れる人

が非常に少ない

です。

また大恐慌などがあっても、

基幹システム自体は必要になってくることが多いです。

例えば法律が改正されて

消費税が改定されてプログラムを修正するようなことになった場合、

基幹システムエンジニアに仕事が回ってきます。

大企業で仕事ができる機会が多い

基幹システムというもの自体、高価なものが多く、大企業しか入れられません。

ちなみに小さい企業は大体、数人の経理さんと営業さんでなりたっているので、

エクセルで管理したり、勘定奉行などを買ったりしてやりくりしているので、基幹システムパッケージなど入りません。

そのため、CMをバンバン流している

あんな企業やこんな企業に出向いて働けます。

なんか自分の1流企業に入社した気分になります。

経理関係の部署だとオフィスも高層ビルで奇麗だったりすることも多いです。
(場所はあたりはずれが大きいですが)

業務の流れがわかり社会勉強になる

基幹システムは物を作り、それが売れ、それが、会計情報として記憶され、そのデータをもとに財務諸表になり、株主への報告になり、さらにそのデータをもとに経営分析がされます。

その流れをつかむことができます。

これは経営者や、中小企業診断士、コンサルタントなど

目指す人にとっては絶好の機会と言えるかもしれません。

プログラムだけが好きな、世間知らずだった私も、お金の流れなどが学べて良い社会勉強になったと思います。

基幹システムのエンジニアを5年していて、経営者になりました。

なんて経歴がついたらなんかカッコイイ!!

※社会勉強目的の人は、10年以上やる必要はなく、3年、5年と期限と決めた方が良いと思います。

お客さんはどんな人が多い?

一緒に仕事をする人も重要だと思いますので、少し解説を。

大企業のシステムとなると部署ごとに気質が全然違います。
 
様々な現場を渡り歩き、ベテランのSEからも聞いた感じをを総合するとこんな感じです。

会計・経理系

話し方は上品だけど重箱の隅をついてくる。論理的な感じです。

物流・工場系

怒鳴ったり、ドスを聞かせたりする人が多く、感情的な感じです。年配の方が多く、
帳票作ると「文字が小さくて読めねぇ!」とよく言う傾向があります。

営業系

声でかいです。たくみな話術で交渉してきます。
自由人な感じがします。

習得するためには?

あんまりおススメしているようには書いていませんが、

もしメリットを見出してなりたい人は

以下を重点的に勉強すると良いと思います。

  • 業務知識
  • テーブル構造
  • 話術

給与は?

30代後半で、年収約450万です。

これはピンキリです。

  1. 勤める会社
  2. 会社の役職
  3. 上司・会社の評価

で大きく変わります。

上から順に重要。

ちなみに私は

勤める会社:中小企業
会社の役職:平社員(リーダー職ではない)
上司・会社の評価:低

です。

最後に

15年以上、基幹システムプログラマーをしてきて、

真面目系クズ人間的な私でもクビにならなず、他人との差別化を図れるので
自己肯定感も少しずつ育ち、多少は愛着は湧いてきましたが、

どうせなら

自分で道を決めてやりたいものにぶつかっていって、それで差別化を図っていけるのならその道を進んでおけば良かったな

と少し後悔はしているかもしれません。

  • やりたいことは何か?
  • 得意なことは何か?
  • なんなら我慢できるのか?
  • 我慢できないのか?

そのあたりを自問自答してみると良いと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

皆様の今後の人生に少しでも役立ったら幸いこの上、ございません。